終活が注目される理由~今、なぜ終活が注目されているのか?

終活の目的は人生の総括

年齢を重ねるにつれ、自身の健康状態だけでなく「死」と向き合う機会が増えます。

終活を行うことで、自分の状況を客観的に分析、把握ができます。

例えば、「今までの人生を振り返る」「残される家族のことを考える」「友人、知人、今までお世話になった人たちへの思いを綴る」「やり残したこと」「叶わなかった夢」などを書き出すことで、余生を通して出来る事出来ない事の整理につながります。

つまり終活とは、若い人達が行う人生設計とは違い、「現実的」なものになります。
現実的な事前準備ができてこそ、残された家族への負担が減らせることになるのです。

終活のメリット
①自分の意思が家族に伝わり、老後の生活が前向きになることです。ただ、死を前提とする話は、家族であっても最初は戸惑うものです。聞く側が驚かないように、まず「自身の健康状態から切り出す」のがポイントです。

②残された老後生活が充実することです。
死を人生のゴールとするなら、先行きが曖昧なゴールより、ある程度自身で把握できたほうが、残りの時間を有効に活用できること。

③遺産相続のトラブルを回避できることです。
利害関係が絡む相続では、遺産を「誰が、どれだけ受け取れるか」が明確になっていないと、争族に発展するおそれがあります。自分が生きているうちに、遺言書を残しておきましょう。

認知症と介護の問題
社会の高齢化に伴い、2025年には高齢者の5人に1人が認知症=介護者も増えるということになります。

◆家族が介護に手をとられることの問題点
→フルタイムで働けなくなります。
お子さんあるいはお孫さんという世代が介護に関り、ご家族がその状況に耐えきれなくなり、精神的な疾患を抱え込む場合もあります。
◆いつまで続くかわからない家族の不安と負担
介護がいつまで続くかわからないということ。

精神的な負担だけではなく、金銭的な負担についても、年金や認知症の方御本人が蓄えられたもので全てカバーできるのであれば良いが、出来ない場合、どうすればいいのかというのが大きな問題です。